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よつばと!(3) (電撃コミックス)

子供のころは、誰しもがユニークで、あらゆるものに興味を持ち、祝福された人生を送る。『よつばと』は、主人公の小岩井よつばという少女の経験を通して、そんなおぼろげな記憶を思い出させてくれる稀有な作品だ。
あずまきよひこは前作（ISBN:4840214670）から格段の成長を遂げている。作画も、設定も、構成も、台詞回しも、パッケージングも垢抜けており、全てにおいてプロデューシングがうまくいっている。一方で前作以来（それ以前から？）作者に付きまとう、キャラ萌え・オタクっぽさのイメージを覆すことができるだろうか。この作品と作者の行く末は、これからのテレビアニメ化などメディア展開にかかってくるだろう。にしても、まだ時期尚早なのだが。これからも、ゆっくりと動向を見守っていきたい。