ひぷほぷしーん雑感

しかし、日本の新世代のヒップホップアーティスト達はすばらしいですね。
最近そんなのばっかり聞いてます。
マーケットや同人誌市場が漫画文化を支えているのと同じように、ヒップホップにかかわる市場とクラブイベントを中心とするシーン、アーティスト同士のネットワークが新世代のアーティストの強度を高めています。
近頃、決断主義とかなんとか話題になってますが(失礼)、日本のヒップホップシーンは90年代後半(もっと以前か?)には、それ近いものに到達してたんですよね。
ただ問題なのは、あくまでヒップホップシーンは、狭い市場しか有し得ない島宇宙でしかないということです。
売り上げも勿論ですが、mixiミュージックなんかを見れば、それはやはり明らかです。とりあえず、mixiミュージックユーザ層という時点で存在するバイアスは、ここでは無視して話を続けます。
ジャンル別ランキングのヒップホップの項、そこに名前を連ねるアーティストの楽曲は、10〜40万回程度聞かれています。これがメジャーというものなんですね。ですが、彼らのうち多くは、シーンとのつながりはほぼ皆無な状況です。(Krevaなんかは違いますが、そこは彼のウマいところです)
翻って、シーンの中心にいる人、たとえばRhymesterなんかは、代表曲のB-BOYイズムでも今日の時点で25,000回ほどです。ほかのアーティストにしても、似たようなものです。冒頭で述べた新世代のアーティストたちは言うに及ばず、〜4000回というところでしょうか。
うーん。
まぁ、彼らは、ライブ・クラブイベント・ローカライズ・インディーズレーベルを紡ぎあわせた小さなビジネスモデルによる成功(SEEDAのインディーズでやるなら絶対赤字は出ない発言などは顕著)で生き残っているというのも面白いところなんですが。